演劇ハイキューと私の思い出

演劇ハイキューが始まる。

 

 

2.5と言われる舞台。一時期テニミュでめちゃくちゃ通ってたけどこの2,3年は2.5から離れていてもう行くこともないのかな、なんて思っていた時にその情報が入ってきた。

キャストの名前を知っていたのは須賀君とあと昔テニミュに出てた川原君。
当時の会社の舞台仲間が、推しが出るからと一緒にチケットを取ってくれた。
もちろん自分でも申し込んだけど、全滅だった。
私のぴあ名義は、最初から仕事をしなかったね。 

 

ハイキュー好きだしな、と初日と千秋楽くらいのつもりだけど「チケットまだあるよ」と言われて少しだけ追加した。
会場は今は無きAiiA2.5シアター。
トイレが狭いとか、椅子が微妙とか外のアドトラックの音が席によって聞こえたりするとか、劇場と言っていいのか分からない会場。
でもなくなった今、どこからでも良く見えるアイア君の事嫌いじゃなかったな、って思う。
雨の中あそこまで坂道を上がるのはちょっと憂鬱だったけど。

記憶に間違いがなければ、初日は雨でした。

演劇ハイキューを見た人は口をそろえて言うけれど、私もやっぱりあのOPと、回る盆 全部が衝撃だった。
テニミュで育った私にとって、歌わない2.5がこんなに面白いなんて革命だった。

初日後即友達に「ごめん追加する、余ってるチケット全部譲ってくれ」と頼み、
気が付いたら予定のなかった宮城遠征をしていた。

この頃の多賀城はまだ駅前の綺麗な蔦屋は無かったはず。
どこでマチソワ間過ごしてたんだろう。

 

・再演、頂の景色

直ぐ再演が決まって、もうこれはたくさん行くぞ!と思ってキャストを見たら、
まさかの大地さんがキャス変だった。
啓太さん推しの友達にかける言葉がなかった。
矢巾の和田くんは、その頃刀で長谷部が決まっていたので(確か)、理由のわかる変更だったけどでも大地さん役の啓太さんは、なんでかわらなきゃいけないのか、全然わからなかった。
秋沢くん、最初はすこし細いな…と思ったけど、初日見て、声が啓太さんだ!と驚いた。

初日は大阪、これまた今は無きブラバ。
すごくいい劇場だったな。もう一回行きたかった。
大阪公演が長くて、少しだけしか行けなかったのをとても後悔した。

音駒のシルエットが追加されてて、「これは次もやるつもりだな!!!」とテンションが上がったことを覚えてる。


あの音駒の音楽は、本当にすごい。


・烏野、復活

この公演から格段にチケット取るのが大変になった。
東京の数を増やせないなら、と地方を増やした。

最初で最後の岩手公演。
本当に会場の周りに何もなくて、コンビニくらいしかなくて。
マチソワ間、影踏みして遊んだ。
季節外れの冷麺、美味しかったな。

福岡公演、キャナルシティ
すっっごい良かった、今でも劇場の中で一番好きなのでは、と思う劇場。
福岡はご飯、何食べても美味しくて、居心地が良くてすごく好きな街になった。

酔いながら食べた鉄鍋餃子(のちに隣にキャストがいたことが発覚)、
ひたすら真田丸の話しをしながら食べた雑炊
(入ったらキャストがいたけど入ってしまったので逃げられず、小さな店だったため色々聞こえてしまい舞台の話をするのがはばかられた為)
美味しかったなぁ…。
蛍くんが好きそうという理由で食べた伊都きんぐのあまどらは、今でも福岡に行くたびに買っている。

この頃烏野復活の他に、色んなチケットが取れなくて、平日ならまだ何とかなるのにな…と思ったのが
会社を辞める理由の一つだった。


・勝者と敗者

この公演が一番長かったんじゃないかな…最強の場所のが長いかな…。
とにかく腰の痛みと戦った公演。
ここからTDCになって多少チケットは取りやすかったけど、メルマガ1次で3バルを出すのは本当にやめてほしい。

毎回毎回、ご飯を食べるシーンで泣いたな。
あと毎回二人が釣り上げられてくるくる回るのが怖くて、見られなかった。

達成くんの気迫が本当にすごくて、見ている方も精神的に辛くなって、一度現地まで行ったのに体調を崩し直前で譲ったこともあったな。
そんなこと、この公演でしかなかった。

 

千秋楽に近付くにつれ、「烏野、このメンツでは最後なんだろうな」という空気を凄く感じた。


・進化の夏

狂ってた……この前も狂ってたけど、進化の夏から加速した気がする。
達成くんと祥平くんがキャス変して新たな烏野になった。
今までいなかった女性キャストが入って、華やかになっていた。

そもそも公式試合がなくて、練習試合だけ。
舞台のセットも変わってOPも違った。
すごく番外編、って感じの舞台だなと思った。
でも月島蛍のオタクとしては凄く待っていたシーンがあるので、必死だった。

大阪メルパルクホールテニミュで通ってたのでめちゃくちゃ懐かしい!という気持ち
新大阪から近いの、遠征民としては助かるな…メルパルクはいい。
大阪公演の途中、台風が来たんだかなんかですっっごい荒れた日があったと思う。


この日に限らず、初代は雨嵐が多かったな。

この頃から551は肉まんよりシュウマイが好きだなと気が付き、
その後、甘酢だんごが最強という結論に私の中で達した。
大阪からの帰りの新幹線は大抵甘酢だんごを食べていた。

久留米、1度しか行けなかったけど素敵な劇場だった。
本当は最強の挑戦者で行くはずだったんだけどね。
端のバルコニー席?で貴族が持つようなオペラグラス持ちたいなぁと思った。

この公演から兵庫が追加されて、兵庫はずっとあましんアルカイックホールだった。
どうでもいいけど楽天トラベルさんは、尼崎を大阪に区分するのやめてほしい。
阪神尼崎駅とJR尼崎駅はとても離れているということを学んだ。罠だと思う。


正直、猪野くんが残ったのは意外だった。
いつもカテコでジャスティンに無茶振りされてるのが好きだった。
あの時はスガさんファンになり「スガさーん 大好き!」と叫んだな。

 

最後の最後に色々あった。

梟谷に、狂っていた。


・はじまりの巨人

狂った元凶がキャス変した。
吉本君が怪我をして、代役が拓海くんになった。
そして、大地さんが啓太さんになった。
こんなことがあるのかと、本当に驚いた。

初日と千秋楽、地方どこか1か所くらいでいいかなって思ってた
でも幕が開いて。
え、本当に拓海くんがやってるの!?と驚くほどの木兎さんだった。
赤葦くんもすっと、私の中に入ってきた。
和久南も条善時もみんな個性的で可愛かった。
そして牛島若利がそこにいて。

気が付けばチケットがなぜか数倍に増えていた。

「スガさんが いっぱいすきー!」
猪野君の言葉を繋ぎつつ、自分の言葉にした尚輝君は素敵だなと思った。

はじ巨の時は、カーテンコールで毎回、日向影山+誰か みたいな感じで挨拶があって
それがすごく楽しかった。
全部収録しておいてくれよ!!!!!と本気で思った。
初日の拓海さんの挨拶だけは少し映像で残ってたのは本当にありがたかった。

 

梟に狂うのはやめられなかった。


・最強の場所

最強の白鳥沢がそこにいた。
本当に…白鳥沢にもう一回会いたい……。

 

広島公演も最初で最後でしたね
広島、初めてだったのでどうしても厳島神社の満潮時干潮時を見たくて、朝早起きしたりしたな。
揚げもみじ饅頭は揚げてあるのに軽くていくつでも食べれちゃいそうだった。

宮城は毎回牛タンを食べるのが楽しみだった。
色んなとこで食べたけど基本なんでも美味しいので「どこも美味しかった!」って感想。
萩の月は簡易包装がいいよと教えてもらってからは、ずっとそれを買っている。
多賀城にある洋菓子店のマカロンが美味しくて、でも要冷蔵だからマチソワ間に外で食べてた。

 

東京凱旋。チケットが無くなるのが辛くて。通うのも辛いけど行かないわけにもいかず。
いやだいやだといいながら大千秋楽を迎え、案の定大号泣。

そのまま会場を出たら、TLが「途中でライビュ途切れた!!!!」と大騒ぎだった。
大きなスクリーンで泣きながら消えていく小坂くん、ほんと色々持ってるなぁと思った。
泣かないって言ってたのに!!笑

 

 

大千秋楽、曇り空
この頃はまだ国立競技場は建設中だった。


・東京の陣

 

ちょーーーー楽しかった!!!!!
烏野のいない初めての演劇ハイキュー。

ドラマシティ、初めて行ったけどなんかすごく好きだった
規模がAiiAに似てたからだと思う。
初演をなんとなく思い出していた。
初日、始まる前の不安と期待も、初演の時に似ていて。
でも始まったら
『え、なにが、えーなに!? すごい、え、すごい、楽しーー!』
感情はこんな感じで動いていた。

初日カテコで、本当に自然とスタオべしていた。
演劇ハイキューで初日にスタオべが起こったのこの時だけだったんじゃないかな。多分
崇人くんが涙ぐんでいたのを見て、あんなに飄々とした感じなのに、相当なプレッシャーだったんだなと気が付いて胸が苦しくなった。

 

劇場近くにある赤白は何食べても美味しかったな。いつ見ても混んでるけど。
カットケーキが丸っと乗ってるパフェとか梅田も美味しいご飯屋さんがたくさんあった。
合間に京都に行ったりもした。桜からは少しずれていたけどいい季節で、どこを切り取っても絵になった。

 

毎日楽しかった、通路側を必死に探したな。

再演・頂の景色の時に思った「大阪公演長くても行けばよかった」という後悔は少しだけ晴れた。


そういえば初日、晴れだった。

 

・飛翔

東京と凱旋それぞれの初日と千秋楽しかチケットもってなかったけど、見て増やすだろうな~と思ってた。
初日を見た。なんか違和感があった。
でも初日だしと思ったけど、2回目も、その違和感は変わらなくて。
どうしても、ピースが合ってない感じがしてチケットを増やせなかった。
誰が悪いとか、そういうのじゃなくて。
新生が目指した方向と、ファンが楽しみにしていたものが違ってたのかなぁと個人的には思った。

『繋がなくてはならない』

きっと繋がってたんだと思うけど、私の目はまだピントが合わずそれが見えなかった。

 

 

凱旋千秋楽の帰り道、出来上がっていた国立競技場を見て、

「オリンピックの頃に青年館で舞台があったら、行き帰りが混んで大変そうだな~」

と思っていた。


・最強の挑戦者

チケットを取った時はまだこんなことになるなんて思ってなかった。
どうしても全部見たくて、全公演分のチケットを取っていた。
でも2月くらいから雲行きが怪しくなるのを感じて。
出来るのだろうか、あんなにみんな毎日稽古してるのに、出来ないなんてことがあるのだろうか。
公式Twitterの更新が怖かった。

なんとか開催された東京公演。
「開演10分前に席にいたほうがいい」とウォーリーさん?が言ってたかな
なにが起こるんだろうと思ったけど
「なにが起こってんの!!?」
見た感想はこれだった。

本当はあのDJタイム、もっと観客を巻き込む形だったんじゃないかな。

提灯もった北さんたち稲荷崎が出て来るシーンをみて
「あ~~~~これだ~~見たかった演劇ハイキューだ~~~~!」って思った
二つ盆があったのもすごく演目にあってテンションが爆上がりだった。
東京楽は、まだ続きがあるぞ!地方も頑張るぞ!という意気込みを感じた。
次は稲荷崎の地元兵庫だったし。


でも、37公演分あったチケットは、4公演分の半券しか残らなかった。
あとは全て返金になった。
遠征用に取っていたホテルを全部キャンセルするとき
きっとこういうキャンセルが続いてるのだろうなと、あまりに申し訳なかったけど
「また次機会があったら泊まります」というコメントをすることしかできなかった。

チケットだったものがお金になって戻ってきた。

 

虚しさしか感じないお金があるんだな。初めて知った。


・ゴミ捨て場の決戦

見たかった試合、音駒ラストの公演。
個人的に犬岡のたろちゃんがいたのが本当に嬉しかった。
エーステで人気になったし正直出てもらえないんじゃないかと思ってたから。

客席は普段の50パーセントしか入れない状況だったけど
正直50パーセントのTDCはとっても見やすくて良かった。
特にアリーナ偶数列。本当にTDCの偶数列は何とかしてほしい、あと1バルの椅子も直してくれ……。

最後まで出来るのか、これまた公式の更新に怯える日々で、
大阪が2公演中止になった時はもう無理かと思った。
でも最後までちゃんとできて本当に良かった。

もうとにかく目が離せなくて

「たーのしー」

この言葉で、やっと息が付ける、そんな試合だった。


千秋楽、すごくはじっこの席だったので
他音駒キャストの挨拶の時に、幕ギリギリまで来て見ているしょーりさんの姿が見えた。


愛を感じて、涙が出た。

 

・頂の景色 2

どうしても最後を見逃したくない
でもいつ終わるかもわからない状況。
見逃さないためには、全部行くしかないと思った。

 

ホテルは出来るだけ会場近くで
マチソワ間、行ける時は部屋に戻ってシャワーを浴びて
終わった後もすぐ戻ってシャワーを浴びて。
服やハンカチも着替えは持っていったけど、一回着たものは出来るだけ手洗いをした。
トトロのメイやサツキの気持ちを味わった。洗濯機のありがたさを知った。
何をすれば正しいのかは分からなかったけど色々調べて出来る対策はした。

 

 

福岡公演の千秋楽。

「梟谷に来れて、良かった」その声が涙声になっていた。
烏野が一列になって挨拶するとき、もう隠せない程に織部君が泣いていた
山本君の目も、赤かった。
みんなみんな堪えていた。
勝って喜んでる鴎の子たちの目も赤かった。
優作くんの声が震えていた。
狢と梟、たたえ合う二人、いつもより力強く抱きしめてた。


きっとどの公演も全力投球だったと思うけど、でも最初の声から気迫が違って、
「あ、終わりかもしれない」と察したお客さんは多かったと思う。

 


去年からの色々はきっと歴史に残って語られ続けると思う。
歴史に残らなくてもよかった。

 


ただただ、彼らの最後を見届けたいだけだった。

 

 

 

 

初演からチケットを取るのを手伝ってくれた皆さま
チケットを譲渡してくれた、引き取ってくれた、交換してくれた皆さま
あまりに見てほしくて押し付けた皆さま
ツイートとか感想見てくれた皆さま
岩手、宮城、福岡、大阪、兵庫、いろんな所に一緒に遠征してくれた友達
地方で終わった後喋ったり一緒にご飯行ってくれた友達、フォロワーさん
東京公演でいつも後楽園飯店かフライデーズに連れていかれた友達 フォロワーさん
公演前後、約束もしてないのにいつも会った友達 フォロワーさん


多分合計100人以上の人たちの力を借りて演劇ハイキューに通ったと思います。
本当にありがとうございました。
私が現地参戦した演劇ハイキューは、数えたら232回。

 


5年半、ちょーーーーーーーー楽しかった!!!!!ありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


私は良い子ではないので終わりと言われて「そうですか…」と引き下がれないので。
再演!!!して欲しい!全員揃うのは無理でも、なんとか!一部でも…
……は無理でもなんかこう…映像を見ながらキャストがトークするのとか…でもいいので…
なんか…こう…頂の景色2のキャストが集まる機会をください……(弱腰